ホテル客室清掃の効率化を目指すなら清掃用具の保管・管理方法が重要!
ホテル運営において、客室清掃は非常に重要な業務です。
客室清掃の品質や効率は、お客様の満足度やリピート率に直結します。しかし、客室清掃には多くの時間や人員が必要で、コストもかかります。そこで、客室清掃の効率化や品質向上に欠かせないポイントがあります。それは、清掃用具の保管・管理方法です。
清掃用具の適切な保管・管理方法とは何か?
清掃用具の適切な保管・管理方法とは、ホテル客室清掃に使用する道具や洗剤などを、適切に整理・収納・補充・消毒することを指します。
清掃用具は、掃除機やモップ、ウエス、スポンジ、バケツやスプレーなどの道具類と、洗剤や消毒液などの液体類に分けられます。これらの清掃用具は、保管・管理方法により、劣化や汚染の状態が大きく異なります。そのため、清掃用具の保管・管理方法は、ホテル客室清掃の効率化や品質向上に大きく影響する要素です。
清掃用具の保管・管理方法が重要な理由は?
保管・管理方法が重要な理由はたくさんありますが、重要なポイントは3つです。
①2度手間を無くし品質を向上させるため
清掃用具が汚れていたり、不足していたりすると、清掃作業に時間がかかったり、清潔感が損なわれたりします。例えば、汚れたぞうきんで拭いたら、逆に汚れを広げてしまったり、洗剤が足りなくて汚れが落ちなかったりすることがあります。また、清掃用具が足りなくて何度も取りに行ったり、他のスタッフと共有したりすると、作業時間が長くなったり、衛生面の問題によりクレームが発生し、最終的に顧客満足度低下につながってしまいます。
②より作業効率を高めるため
使う道具が適切に分類・配置されていると、清掃スタッフが必要なものをすぐに見つけられるため、作業効率が向上します。例えば、道具や洗剤の用途よって別々に収納し、ラベルや色分けで識別できるようにすると、目的に応じて素早く取り出せます。また、使用頻度や作業順序に応じて配置し、必要最小限の量だけ持ち出すと、無駄な移動や重量を減らせます。
③安全性向上のため
作業終了後や作業前などに、清掃用具が定期的に消毒されていると、細菌やウイルスなどの感染リスクを低減できるため、安全性が高まります。例えば、清掃用具は使用後にすぐに洗浄し、乾燥させてから収納すると、繁殖する菌を減らせます。また、清掃用具は定期的に消毒し、有効期限や使用回数を記録すると、感染症の予防に役立ちます。
清掃用具の保管・管理方法の実践例はどんなものがあるか?
それでは、実際に清掃用具の保管・管理方法を仕組み化して行っている事例としてはどのうようなものがあるでしょうか?
実際の例を挙げて説明します。
・清掃用具をカートに収納し、カートごと各客室に持ち込む
一部のホテルでは、清掃用具やアメニティを専用のカートに収納し、カートごと各客室に持ち込むことで、作業効率を高めています。
コンパクトに設計された客室清掃専用のカートを使用し、清掃に使う道具やリネン類をそのまま客室にい入れて作業を行うことで、部屋の外まで行き来する回数が減り、作業効率が上がります。また、廊下にカートが置かれる様子を宿泊客が見ることもなくなるので、お客様の印象アップにもつながります。もちろん、ホテルの客室サイズやオペレーション方法により実現できる現場とそうでない現場がありますが、実際にこのように「1人1カート」で運用するホテルが増えているそうです。
・清掃用具を、使用する場所の汚染度や接触度により分ける
リゾートホテルの客室清掃を多く手掛ける株式会社コンフォールでは、病院清掃でのカラーリングの仕組みを応用し、主にウエスなどの清掃用具を使用する場所に応じて色分けして使うことで、安全性の確保と効率アップの両面を実現しています。
例えば、トイレなど感染症などの汚染拡散のリスクはある場所は赤、水回りは青、拭き上げは緑など、ウエスを色分けして使用することで、汚染の拡散を防ぐと同時に、清掃員がどの道具を使用すれば良いかが一目でわかる為、作業の効率アップが期待できます。
今すぐできる清掃用具の保管・管理方法は?
それでは、皆様が今働いているホテルですぐにでも実践できる保管・管理方法にはどうのようなものがあるでしょうか?簡単にできる取り組みを3つご紹介しますので、ぜひ実際の現場で取り入れてみてください。
・ラベルや色分けで清掃用具を分類する
種類ごとに分類し、ラベルや色分けで識別できるようにすることで、清掃スタッフが必要なものをすぐに見つけられるようにします。例えば、道具類と液体類を別々の棚や箱に収納し、それぞれに名前を書いたラベルを貼ります。また、布やスポンジは使用場所によって色を定め、清掃員やフロアによって異なる物を使用しないように、全て統一しましょう。カートの中を整理するだけでなく、リネン庫などバックヤードの道具置き場をきちんと整理整頓して保管することで、欲しいものをすぐに見つけることができ、清掃作業の効率化に繋がります。
・必要最小限の量だけ清掃用具を持ち出す
清使用頻度や作業順序に応じて配置し、必要最小限の量だけ持ち出すことで、無駄な移動や重量を減らします。例えば、清掃用具は各フロアごとに収納し、各客室ごとに必要なものだけカートやバケツに入れて持ち運びます。また、液体類は大容量のボトルではなく、小さめのスプレーに詰め替えて使用します。これらの工夫により、清掃スタッフの負担を軽減し、作業効率を高めます。
・清掃用具は使用後にすぐに洗浄・消毒する
使用後にすぐに洗浄し、乾燥させてから収納することで、繁殖する菌を減らします。
例えば、ウエスやスポンジは洗濯機で洗い、脱水機能でしっかり絞り、日光の当たる場所で乾かします。また、清掃用具は定期的に消毒し、有効期限や使用回数を記録することで、感染症の予防に役立ちます。消毒には、市販の消毒液やアルコールなどを使用できますが、素材や用途に合わせて適切なものを選びましょう。
清掃用具の保管・管理方法の改善策はどうやって実施する?
清掃用具の保管・管理方法の改善策を計画的に行うには、どのような手順で行えば良いでしょうか?
改善を行いたいけど、どのように進めればよいか分からない!どこから手をつければ良いの!?
とお悩みの方は、以下の手順を参考に、改善計画を立て実行してみてください。
①改善策の目的や内容を明確にする
「清掃作業時間を10%短縮する」「清掃作業の品質を20%向上させる」「清掃スタッフの満足度を30%上げる」などの具体的な目標を設定する。
②改善策に必要な予算や設備を確保する
「新しい清掃用具を購入する」「清掃用具の収納スペースを増やす」「清掃用具の消毒機器を導入する」などの必要な投資やコストを見積もる。
③改善策を試験的に導入し、効果や問題点を検証する
「一部の客室やフロアで改善策を実施する」「改善策の前後で清掃作業の時間や品質を測定する」「改善策に関する清掃スタッフや客室係のフィードバックを収集する」などの方法で、改善策の有効性や課題を確認する。
④改善策を全面的に展開し、定期的に評価し、必要に応じて修正する
「全ての客室やフロアで改善策を実施する」「改善策の効果や問題点を定期的にレポートする」「改善策に関する清掃スタッフや客室係の教育やトレーニングを行う」などの方法で、改善策を継続的に管理する。
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この記事では、ホテル客室清掃における清掃用具の保管・管理方法を解説しました。ホテル客室清掃の効率化や品質向上に役立ててください。
しかし、清掃用具の保管・管理方法の改善だけでは、ホテル客室清掃の効率化は限界があります。清掃指示や進捗状況を見える化することで、さらなる効率化を実現することができます。
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